骨粗しょう症は、骨がもろくなることで骨折を起こしやすくなります。全体の約8割を女性が占めています。女性ホルモンが低下する更年期以降に多く見られ、閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少します。
当院では、骨密度測定や血液検査で骨粗しょう症の診断を行い、患者様のライフスタイルに合わせた治療方針を提案します。
整形外科
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最近はモニタ-(スマホ、タブレット、PCなど)を長時間見たり操作する方が多く、主な原因の一つです。
変形性頸椎症とは、加齢によって首の骨である頸椎が変形し、頸椎を通る脊髄やそこから分岐する神経を圧迫してダメージを与える病気です。
首の骨は、椎骨と呼ばれる7個の骨で構成されており、それぞれの椎骨の間には椎骨同士の摩擦や衝撃を吸収するクッションのような椎間板と呼ばれる弾性繊維があります。椎骨が加齢によって変形する原因には、さまざまな説が唱えられています。たとえば、椎間板が加齢によって弾力を失い、椎骨同士の衝撃が増えて骨が棘のように増殖することなどが挙げられます。
症状の程度はさまざまであり、主に首や腕、肩のしびれ・痛みを生じますが、脊髄に重度なダメージが加わった場合には、下肢の強いしびれや排尿障害などを引き起こすこともあります。
首の骨(頚椎)は7つの骨で構成されており、骨と骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨が存在しています。頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアとは、椎間板の一部が正しい位置からずれて、飛び出てしまう病気です。20~30代の若い世代によくみられますが、正確な頻度はわかっていません。
頚椎椎間板ヘルニアでは、飛び出た椎間板が近くにある神経を圧迫することがあり、首の後ろや肩、腕に痛みやしびれなどが現れます。重症例では、手足の麻痺を起こすこともあります。一般的に、軽症の場合には痛み止めやネックカラーなどを用いた保存的治療が行われ、重症度が高い場合には手術が検討されます。
関節を構成する骨や筋肉・腱などが変性して、肩が動きにくくなります。
四十肩・五十肩とは、肩関節の運動障害と痛みが現れることです。医学的には”肩関節周囲炎”と呼びます。
主に50歳代を中心とする40〜60歳代に多くみられ、特別な原因がなく発症するとされています。主な症状は片側の肩のみに痛みや運動障害がなどで、ときに日常生活に支障が生じるほどの強い痛みが現れることがあります。
多くの場合は運動療法や薬物療法などの保存療法によって改善することができます。自然に治ることもありますが、進行すると肩関節の動きが悪くなる肩関節拘縮(こうしゅく)や凍結肩といわれる状態になることがあります。
肩を上げていくとき、ある角度で痛みや引っかかりを感じ、それ以上に挙上できなくなる症状の総称です。悪化するとこわばりや筋力低下なども伴い、夜間痛を訴えることもあります。
肩を挙上するとき、あるいは挙上した位置から下ろしてくるとき、ほぼ60-120°の間で特に強い痛みを感じることがあり、有痛弧徴候(ペインフルアーク)といわれます。骨形態の個人差として肩峰がもともと下方に突出している場合や加齢変化として肩峰下に骨棘ができた場合のほか、投球動作など腕をよく使うスポーツ選手にも発症します。
手や指の使いすぎや変形である場合が多い。手に至る神経が手や肘で圧迫されていることもあります。
腱鞘炎とは、骨と筋肉をつないでいる“腱”と腱を包む“腱鞘”と呼ばれる組織に摩擦が生じることによって炎症が生じる病気のことです。
腱や腱鞘は全身のさまざまな部位に存在していますが、症状は主に動きの多い手首や指に発症します。代表的なものでは、スマホの使い過ぎなどによって手首の母指(親指)側にある腱鞘に発症する“ドケルバン病”、指の腱鞘に発症する“ばね指”などが挙げられます。
腱鞘炎を発症すると、指や手首に痛みが生じるだけでなく、腱鞘が腫れて狭窄(きょうさく)する(狭くなる)ため、腱のスムーズな動きが妨げられて手首や指の動きが悪くなることも少なくありません。また、周辺の神経を刺激することでしびれが走ることもあります。
へバーデン結節は、指の第一関節(DIP関節)の軟骨が摩耗することで、関節の変形、腫れ、屈曲などを起こす病気です。すべての指について起こり得ます。「※ブシャール結節」と同様、指の変形性関節症に分類されます。
痛みを伴い、指の曲げ伸ばしが難しくなります。ときに、水ぶくれのようなふくらみを持つ粘液嚢腫(ミューカスシスト)が第一関節付近に生じます。
この病気を発見した医師ウィリアム・へバーデン(英)にちなんで名づけられました。へバーデン結節は、特に40代以降の女性に多く発症する傾向があります。
手根管症候群とは、指先の感覚や手の運動において重要な役割をする正中神経が障害される結果、しびれや痛みなどの症状をきたす病気です。手首には“手根管”と呼ばれるトンネル状の形態を示す部分があり、このトンネル内には正中神経や腱(けん)などが通っています。
なにかしらの原因で正中神経が圧迫されると、それによって症状が誘発されます。手根管症候群では、手首の安静が治療方法の一環であるため生活スタイルの変更が重要になりますが、ときには手術による治療も選択される病気です。
脊椎や筋肉に由来するものが多くを占めますが、まれに内臓の病気による痛みもあります。
腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアとは、腰椎と腰椎の間でクッションのようなはたらきを担う椎間板と呼ばれる組織が加齢などの原因で変性して突出することで腰椎の中を走行している神経を圧迫し、さまざまな神経症状を引き起こす病気のことです。
20~50歳代の男性によくみられる病気ですが、発症するとお尻、太もも、ふくらはぎなどに痛みやしびれが走るようになり、重症化すると歩行が困難になることも少なくありません。また、排尿や排便に関わる神経がダメージを受けると排尿・排便機能の低下を生じることもあります。
一方で、腰椎椎間板ヘルニアは約8割が安静を維持し、コルセット装着やマッサージなどの理学的な治療を行うことで自然に回復するとされています。しかし、痛みやしびれが強く日常生活に支障をきたしている場合は痛み止めなどを用いた薬物療法や神経ブロック注射などを行うこともあり、最終的に手術で突出した椎間板を切除する手術を行うこともあります。
変形性腰椎症とは、主に加齢により生じる椎間板や腰椎の変化のことで、ある意味では生理的な現象の一種です。変形性腰椎症が進行すると、腰痛や足のしびれや痛み、排尿障害などの神経症状を呈することがあります。変形性腰椎症による神経症状が認められる場合、内服薬治療や安静などの保存的治療や、手術的な治療介入が検討されます。
ぎっくり腰は、急性的な腰痛症の通称です。腰まわりに負荷のかかる作業や、ほんの些細な動作がきっかけで起こることがあります。未成年の方で発症する例はなく、主な原因は加齢による関節や椎間板の衰え、腰に負担を与えることなどが該当します。
動くことのできない痛みを感じますが、安静にすることで自然に治癒します。しかし一度ぎっくり腰を経験してしまうと、その後も何らかのきっかけで同様に発症するという反復性があります。
年齢を重ねると軟骨がすり減って、関節にダメ-ジが蓄積されます。若い方でもスポ-ツによる靭帯や半月板の損傷が多くみられます。
変形性膝関節症とは、体重や加齢などの影響から膝の軟骨がすり減り、膝に強い痛みを生じるようになる病気です。女性に発生することが多く、加齢、肥満、外傷なども変形性膝関節症の発症に関与していると考えられています。
膝は体重負担が大きくかかる部位であり、変形性膝関節症の発症を防ぐためには体重を増やしすぎないようにコントロールすることが重要です。さらに、膝周囲の筋力をしっかりと保持することも、膝への負担を軽減させるためには有効だと考えられています。また、病状が進行すると歩行が困難になることもあり、そのような場合には手術が検討されます。
半月板損傷とは、膝関節内にある半月板が損傷を受け、さまざまな障害を引き起こす病気です。半月板は、膝関節においてクッションの役割や、軟骨の保護、安定化の役割を担っています。そのため、半月板が損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みや引っかかりを感じるようになります。半月板損傷は、長期的には軟骨損傷から変形性膝関節症に至ることもあります。
交通事故やスポーツによって大きな力が加わり、膝の靱帯に損傷が生じることです。膝には4つの靱帯があり、場所によって、内側側副(ないそくそくふく)靱帯、外側(がいそく)側副靱帯、前十字(ぜんじゅうじ)靱帯、後(こう)十字靱帯に分けられます。
内側側副靱帯と外側側副靱帯は膝の横方向への動き、前十字靱帯と後十字靱帯は前後方向への動きに連動しており、そこに無理な力が加わるとそれぞれの靱帯が損傷します。特に内側側副靱帯と前十字靱帯が損傷を受けやすい部位です。また非常に強い力が加わった場合は、複数の靱帯が損傷してしまう可能性もあります。
ランナー膝は、特にマラソンランナーに発生しやすく、膝関節周辺の使いすぎを原因とする痛み、障害です。腸脛靱帯炎ともいわれ、太ももの外側にある腸脛靭帯と膝の外側、大腿骨の摩擦によって起こる炎症です。
簡単には痛みは消えないので、発症初期の適切な決断や休養期間は大切です。特に、初心者ランナーの方がランナー膝を発症することはよくあることです。練習メニューや走る場所などの工夫はもちろんのこと痛みを感じたら、我慢はせず、早期治療を心がけましょう。
スポ-ツや歩行で負荷がかかりすぎた場合や、運動不足、筋力低下が原因のこともあります
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)とは、足底腱膜と呼ばれる足の裏に存在する腱膜が炎症を起こした状態のことです。
足底腱膜は足底のアーチ構造(いわゆる土踏まず)を支えており、足にかかる衝撃を吸収するクッションのような役割を果たすほか、吸収した衝撃を逆に蹴り出す際のエネルギーとして活用する役割をしています。しかし、足底腱膜炎が生じると衝撃が吸収されにくくなったり、蹴り出すときの力のバランスが悪くなったりするため、歩く・走るなどの動作がしにくくなります。
一時的によくなっても再発することが多く、走るなどのスポーツをするほど症状が強く出る場合もあります。進行すると手術が必要になることもあるほか、通常どおりの運動ができずスポーツや日常生活が制限されることもあるため、早めに治療や対策を行うことが大切です。
扁平足とは、足の裏の“土踏まず”の構造が潰れて足の裏が平らになった状態のことを指します。“土踏まず”とは、体重を効率よく支えるアーチ状の構造のことです。この構造はさまざまな靱帯や腱などによって形成されていますが、これらが緩んだり切れたりすることでアーチ構造が潰れ、扁平足の状態になると考えられています。
幼児期にみられる扁平足は足関節周りの靱帯が緩むことが主な原因ですが、成人になってから発症する扁平足は加齢による靱帯の変性や体重の負荷などで靱帯が切れることが原因です。幼児期の扁平足や幼児期から成人まで扁平足の状態が続いている場合は痛みなどの自覚症状はありませんが、靱帯が切れることによって成人以降に発症する扁平足は内側のくるぶし周囲に痛みや腫れを伴い、進行すると足が変形して歩行障害を引き起こすこともあります。
基本的には、筋力トレーニングやアキレス腱ストレッチなどのリハビリテーション、アーチ構造をサポートする足底板の使用によって対処することが可能ですが、重症な場合は手術が必要となるケースもあります。
骨粗しょう症は、骨がもろくなることで骨折を起こしやすくなります。全体の約8割を女性が占めています。女性ホルモンが低下する更年期以降に多く見られ、閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少します。
当院では、骨密度測定や血液検査で骨粗しょう症の診断を行い、患者様のライフスタイルに合わせた治療方針を提案します。